NewsPicsの「男性劣化」について反論、というか意見

NewsPicsというニュースアプリで2017/12/16に掲載された「男性劣化」と銘打った記事があります。

newspicks.com


女性の社会進出が進むに連れて、女性の優秀さが際立ち男性はどんどん社会における影が薄くなりつつある、という事実というか主張をスタンフォード大学の教授にインタビューしている内容なのですが、この記事を読んで少し自分の中で意見をまとめたりしたくなったので、ちょっと書いてみます。

 

記事の主張

  1. スタンフォード大学の教授は、フィリップ・ジンバルドー心理学名誉教授(83)。「男性劣化社会」(邦題)という本を書いています
  2. 教授が1997~2012年まで(場所は多分アメリカ)調査した結果、若者が学位を取る割合は女性の方が高い → 女性の方が勤勉で優秀
  3. 女性の理想の男性像は昔とあまり変わってない。自分と同等以上の条件の「良い暮らしを叶えてくれる相手」
  4. 2,3のことから、男性に対するプレッシャーは高まっている。多くの男性はインターネット空間に逃避してる(例えばYouTubeやポルノなど)
  5. 男性は女性を「時間とお金を使う厄介なもの」と見なして、積極的なアプローチを避ける
  6. 男性は女性と会話するのが下手になってる
  7. 日本の出生率は1.46人(2015)で、危機的状況
  8. 出生率低下の原因は、子育てが難しい社会であること、男性が劣化していることの2つ
  9. この状況を打破するには、若い男性がインターネットに浸かった生活から抜け出して、世の中の活動に参加する一歩を踏み出すことが必要
  10. 女性は男女関係がうまくいくように、男性を「教育」することが必要

 

ちょっと違うかな…と思うところ

ジンバルドー教授は主にアメリカと欧米が研究フィールドと思われます。その結果を踏まえて、日本にも言及している、という立場です。確かに説得力あるかも…みたいな感じはあります。

でも、日本は大体このような状況になっているんだと思います。

  1. 既存のビジネスを作った人たちが、そうでない人たちから利益を得ている
  2. 自分のビジネスを持っていない若者はお金を持っていない
  3. ビジネスを持っている人たちはお金があり、若い女性たちにも興味がある
  4. 若い女性のうち、一定数(特に容貌が美しい女性)はお金のない若者よりもお金や経験のあるビジネスを持っている人たちと付き合うことを選ぶ
  5. 4.のことから若い女性は自分の若さ、美しさがお金になることがわかり、限りある内にその性を換金しようと考える(いわゆるパパ活
  6. 1~5.の仕組みで社会を理解している若い男性は、お金がないと女性と付き合えないと考え、バリバリ働いて稼ぐ(肉食系)か、女性を諦め(草食系)て堅実に生きていくか選ぶ

という、つまり経験と財力のある男性に女性が集まっている一夫多妻的な状況になっているのかと。むしろこれまでの一夫一婦制が、きちんとうまく機能していたのが不思議なくらいです。

 

出生率の解決って、個人の生き方には関係ないよね

記事の主張の7.でインタビュアーが日本の出生率の話を教授に振っています。

確かに出生率低下は社会・国家にとって望ましくないのですが、個人の生き方は妨げられません。出生率が低下しているのは、子どもを持たないことがそれだけ多くの人に支持されているってことなのです。

出生率の解決を多くの男性の奮起に求めるのは正しいようで、現実には即していないでしょう。個人の生き方に干渉する権利は誰にもないのです。

 

 

終わり

以上!です。なんか記事を読んでいてスッキリしなかったので、何とか自分の言葉をまとめてみました。ここまで読んでくれてありがとうございました。